【資格試験対策③】「生の事件」を解いてみる
皆さん
いつもお世話になってます。
Plupです!
「試験対策系なら続きそうだ!」と思っていましたが、早くもネタ切れとなりつつあります。完全に見切り発車でした…。
さてさて、今回は論文問題のある試験を受験される方々を対象としています。
私が受験当時、論文試験の勉強方法として効果的だなと感じたのは「生の事件に当たる」ということでした(紛争当事者になれという訳ではありません。これを読まれた後に暴力事件を起こされても責任は負いかねます。)。
この方法は「知識もそれなりになりあって、択一では点数が取れるんだけど…。論文がなー。」という方におすすめです。
司法試験受験生の多くは判例百選を持っていると思います。
そうでなくても何らかの判例本は持ってると思います。
これを論文の「 問題集」として用いるのです!!
百選は「事案の概要」と「判例の要旨」と分けられていますよね。
この事案の概要を「出題」、判例の要旨を「模範解答」として答案構成をしてみるのです(もちろん、百選は問題集ではないので適さないものもあります。)!
要は、当時事件を担当した裁判官の考え方を後追い出来るか否かを試すわけです。
そうするといろいろ見えてくるものがあります。
感覚的で申し訳ないのですが、「あぁなるほどねー。だから、この点が問題になって、こういう解釈をとったとのかー。」って理解できます。
論点抽出能力と解釈能力、当てはめ能力を一度に高めることができます!
これ、試験上大切だと思いますし、実務家になっても結構大切な要素だと思ってます。
何となく「判例の規範部分」って天から降ってきた真理と思われがちで(思いがちで)、唯一絶対のものと思いがちです。
だから規範こそ正義!規範さえ覚えきれば何とでもなる!と思われる方もいるかもしれません。
しかし、実務家になってから日々思い知らされるんですが、判例に出てくるものと同じ紛争事件はあまり無いんですよ。
「あっ!この判例とこの点で違うけど、何か影響あるのかな…?」とか「本当にこの条文適用できんの?」みたいなこともあります。
それもそのはず、規範を作った裁判官本人だって、この規範で同種紛争全て漏れなく解決したるぜ!なんて意気込みは持っていないはずです(多分。違ってたら謝ります。)。
あくまで出発は、目の前の事案を適切に解決するためものですから、 事案が違えば解釈も変わり得ます。
またまた話が逸れましたが、
この勉強方法によって、初見の問題でも出題者の意図を知ることができましたし、臆せず取り組むことができました。
以上です。
今回もお読みいただきありがとうございました。